PNB Coffeeのオーナー、ピーターは北欧デンマーク出身。このブログでも何度か「デンマーク人」についてライフスタイルや食事の観点からご紹介してきました。毎日オーナーのピーターと話していると、「デンマークのここがすごい!」という話がたまに出てきます。先日ある記事で「デンマーク人は自分たちが大好きな人達が多い国」と紹介されていましたが、ピーターのお国自慢を聞くと、確かにそうかもしれないと時々思います。そこで今回は「世界一幸福な国」に住むデンマーク人が「これは世界一!他の国には絶対に負けない!」と誇りに思っていることをご紹介いたします。

① じゃがいも

(出典 Flickr)

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デンマークの食事については何度もご紹介してきましたが、デンマーク料理とは「肉とじゃがいも」です。デンマークと言うと、おしゃれな街の代名詞「コペンハーゲン」を思い浮かべる人が多いかと思いますが、コペンハーゲンを離れると穏やかな田舎の風景が広がります。日本でいうと北海道。北海道のように、大草原に牛や馬が放牧されており、じゃがいもがたくさん取れます。デンマークのじゃがいもは、里芋サイズの小さなものが多く、家庭によっては毎晩じゃがいも、そうでなくても、日本のお米のように頻繁に食べられています。ゆでじゃがいもにソースをかけて食べるのが一般的です。

日本でじゃがいもを食べるたびに、ピーターは「あー、やっぱじゃがいもはデンマークだな」と一言。とくにデンマークの新じゃがは驚くほどホクホクに茹で上がって、甘みのあるじゃがいもなんだとか。じゃがいもばっかり食べてるデンマーク人。小さい頃から食べているじゃがいもは、彼らにとって世界一のようです。

② ベーコン

(出典 Flickr)

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デンマーク料理とは「肉とじゃがいも」ですが、肉は主に豚を指します。「ニュージーランドは人よりも羊が多い」とよく言われますが、「デンマークは人よりも豚が多い」国です。日本に住んでいるとなかなか聞くことがない事実。でも本当にデンマークには豚がたくさんいて、それも質のいい豚なんだとか。そんな豚を使った分厚いベーコンをカリカリになるまでオーブンで焼いて、じゃがいもと一緒によく食べています。とっても美味しいデンマーク産の豚はヨーロッパ各地に輸出されています。先日、日本在住のイギリス人のお客様が「日本に住んでいると、イギリスの分厚いベーコンが恋しくなるんだよねー」と言うとピーターがすかさず「イギリスにベーコン輸出してるのデンマークだけどねっ」と一言。そのお客様もそれを知ってらっしゃって、デンマーク産の分厚いジューシーなベーコンが超美味しいんだとか。なかなかデンマーク=豚という解釈はありませんが、デンマーク人本人たちは世界で一番美味しい!とかなりの自信を持っています。

③ いちご

(出典 Flickr)

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まだまだ食べ物が続きます。じゃがいもやベーコンと同じく、「デンマークのいちごが世界で一番だよ」とピーターは言います。スーパーでいちご売り場を見るだけで「あー、デンマークのいちご食べたい」といちご自慢が始まります。去年の6月、ちょうどいちごの季節になり始めた頃にデンマークでいちごを頂きましたが、別に日本で食べるいちごと変わらないじゃないと思いました(笑)。が、ピーター曰くデンマークのいちごはとってもジューシーで特別なんだとか。デンマークではいちごの季節になると、たくさんのいちごを牛乳にひたして、好みで砂糖をかけて食べます。なんとなく味も想像できますが、これがデンマーク人にとってはたまらない味なんだそう。デンマークを旅するには最高の季節、夏。ぜひご旅行に行かれた際にはいちごを食べてみて、ピーターまで率直な感想をお願いいたします。

④ 乳製品

(出典 Flickr)

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食べ物自慢ラストは乳製品。これはご想像がついたかも知れませんが、デンマークは乳製品が豊富です。街を出るといたるところに牛が放牧されていて、牛乳、ヨーグルト、バターなどの乳製品は日本と比にならないほどの豊富な種類が販売されています。日本だと普通の牛乳と低脂肪乳の2種類ですが、デンマークでは高脂肪、普通、低脂肪、低低脂肪、超低脂肪のように5種類くらいに分かれています。低脂肪乳が一般的で、料理などによってほかの牛乳も使い分けるようです。ヨーグルト、バター、チーズも同じ具合。乳製品の商品棚の規模が、日本とは桁違いだと思います。日本で初めてヨーグルトを食べたピーターは「あんまり美味しくない」という顔をしてました。今でさえ日本の乳製品に慣れたピーターですが、何かあることに「デンマークのヨーグルトがいい」「デンマークのバターのほうがもっと美味しい」とぐちぐち言っています(笑)

⑤ ヴァイキング

(出典 Flickr)

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ヴァイキング。高校の世界史で習ったような、習ってないような。ヴァイキングは800年頃からヨーロッパ各地を侵略していった北欧(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、アイスランド)の海賊のことを指します。海賊といっても略奪をしていたのではなく、実は交易をするために各地を侵略していったとの説が有力であり、昔から各地と交易をして生活していたようです。長くて分厚いひげに、背も高く、がっちりとした体格のヴァイキング。外見からもいかにも強そうなヴァイキングはヨーロッパ各地で恐れられていたようです。ある日ピーターに「血液型なに?」と聞いたら「Special Viking Blood(ヴァイキングの特別な血)」と答えてました(笑)。半分冗談ですが、ヨーロッパ中から恐れられていたヴァイキングが祖先であるという認識はとても強いようです。

海賊と言われていますが、ピーターによるととても綺麗好きな海賊だったようで、毎日長いひげをくしでといていたんだとか。「イギリスに侵略したとき、綺麗好きでかっこいいヴァイキングを見て、イギリス中の女性が彼らの虜になったんだよ」と自信満々に自慢してくるピーター。北欧の方が見た目にこだわるのは、どうやら昔からのようです。ヴァイキングなんて教科書の数行にしか書いてないので、覚えてない方も多いかと思いますが、デンマークのみならず北欧の方は、自分たちの祖先が「あのヴァイキング」であることにとても誇りを持っています。

⑥ 社会

大学の図書館(出典 Flickr)

大学の図書館(出典 Flickr

最後はおそらく皆さんも納得の、社会のシステムです。消費税20%。ある程度の年収になると所得税として50%は国に持っていかれます。貧富の差も小さく、富の配分がきちんと国によって管理されているデンマーク。医療費、大学教育費まですべて無料。貧しい家庭に生まれても、教育や治療は人間として当たり前に受けられるものであるという認識を国民全てが持っています。税金はみんなのものという考えが根付いているため、汚職がないランキング世界一位でもあります。そんな素晴らしい社会のシステムを作り上げたデンマーク人。普段は「税金がバカ高い」とたらたら文句を言っていますが、いったん国外に出て、デンマーク人以外の人に会うと「デンマークの社会システムは世界で一番だよ」と自慢します。デンマーク人は旅行が大好きで、夏休みは国外へ旅行する人が多いのですが、あくまで旅行が好きなだけで、外国に住もうと思う人はそんなにいません。あまりにも優れた社会があるのに、それを捨ててまで海外で働いて、海外に住みたい!と思うはずもないですよね。

日本の大学は、親の収入によって決まるという話をすると(大体世界中そうだと思いますが)、ピーターはすごく嫌な顔をして、デンマーク人がいかに平等かを熱弁します。女性の社会進出も進み、いろんな人種や考えを持っている人が多いデンマーク。デンマークを一言で表すと、じゃがいもでもベーコンでもなく、やはり「平等」が一番しっくりくると思います。

(出典 Flickr)

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さて、デンマーク人が誇りを持っているものをご紹介してきましたが、いかがだったでしょう。冒頭にも述べましたがデンマーク人は自分たちのことが大好きです。九州より少し大きいくらいのデンマーク。ヴァイキング時代はヨーロッパ中をぎゃふんと言わせてはいましたが、小国は大国からいじめられるのが世の常。周りの大きな国からいじめられていた歴史があります。国民が一致団結して国を守っていくためにも、「我が国デンマークのここが素晴らしい!」と自然とみんなが愛国心を持っていったのかもしれません。だからこそ自分たちのことが大好きだし、だからこそ「世界一幸福な国」だとか「ハッピー大国」と言われるのかも知れません。

デンマーク人と仲良くなりたいとき、褒めて気をよくさせたいとき、ぜひ上記のどれかを褒めてみてください。自慢話が永遠と続くと思います。

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